音楽

人や社会の職人としての作曲家

芸術家は孤高であるべきか。大芸術家には孤高の人が多い。だがそれは、社会や人と隔離して、自らの芸術に唯我独尊的に創り、生きていたということにはならない。彼らは社会や人に対する、鋭い洞察と深い愛を持っていた。そして憂い、問いかけ、投げかけた。…

やりきればいい?

ある有名な方の、こんなお話を又聞きした。 「やりきれば、それでいいんです」 その方の話はこうである。 会社の上司に焼肉に誘われた。しかし仕事がまだ残っている。ああ、どうしよう?と当然悩む。今日の仕事は今日中に仕上げなければならないという天使の…

自由な音楽、不自由な音楽

「人類は自由を求めてきた」ある宴会の席で、作曲の師からこんな話が出た。寒さや飢え、野生動物などの危険から自由になるための自然との闘い。豊かになるにつれ、財産が蓄積され、貧富の差が生じ権力が生まれた。支配層と被支配層が登場した。被支配層は支…

夢追い人

某有名スポーツメーカーのCM音楽を、知り合いが担当した。 演奏しているメンバーは作曲者を含めて4人。なんと、全員知り合いである。みんな頑張って、夢を実現させているんだなぁと、嬉しくなった。 高校時代、「音楽をやりたい」と両親に進路を打ち明けた時…

才能にまつわる話

大学の後輩たちの前で講義をしたことがある。後輩と言っても、すでに皆さん大学を卒業し、音楽教師や学校の講師をしている方々である。ハーモニーとアレンジの、実技をともなう講義だった。 講義の後、懇親会となった。その席で、一人の若い女性の教師が私に…

音楽する目的

学生の頃、よく先生や先輩に聞かされた言葉がある。 「何のために音楽をするのか」 音楽や芸術に限らず、物事というものは目的を持って行うことが多いであろう。人は求められることを欲する。承認欲求というものがある。それでなくとも、音楽には聴き手が必…

大きな欲と小さな欲

「作曲家兼ピアニスト」とか、作曲家なのにピアニスト並みに弾ける人を見ると、大変羨ましく思う。私はピアノが苦手なのである。ブログのタイトルが『吾輩はピアノを弾く猫である。』にも関わらずである。 まあ職業柄、作曲はピアノを使って行うし、それなり…