夢追い人

某有名スポーツメーカーのCM音楽を、知り合いが担当した。

演奏しているメンバーは作曲者を含めて4人。なんと、全員知り合いである。みんな頑張って、夢を実現させているんだなぁと、嬉しくなった。

 

高校時代、「音楽をやりたい」と両親に進路を打ち明けた時、父親は反対した。

「音楽なんかで食っていけるか」と。父親の反対を押し切って、勝手に受験の準備を進めた。母親の応援があった。

準備をしながら、やはり不安はあった。音楽で食っていくなんて、甘いものじゃないことはわかっていた。特殊な分野でもあるので、人生をやり直すことになれば、ゼロから、いやマイナスからのスタートになるだろうと思った。

それでも夢を追いたかった。音楽が好きで好きでたまらず、夢のためなら貧乏しても、のたれ死んでもいいと思った。受験の準備も、受かってからの大学の勉強も、人一倍頑張った。

 

それから数年後、初めて値段がついた作品を両親に聴かせた。母親はもちろん、父親も涙を流して「息子を誇りに思う」と喜んでくれた。

 

自分にとって音楽を続けることは、夢を追い続けることだ。夢に生き続けることだ。

仲間たちもそうなんだろうと思う。口に出されなくたってわかる。

みんな少しずつ、自分の夢を実現していっている。

仲間たちに恥ずかしくないように。これも私が頑張れる、大きなモチベーションになっている。

 

鮮烈なデビューもすべては蓄積だって、ちゃんとわかっている。

そこに飛躍はない。

日々の努力の積み重ねなのだ。

 

これからもずっと、「夢追い人」として生きてゆきたい。